これはノストラダムスの予言ではない
「原子炉時限爆弾」を読んだ。
たまには生き物を離れた記事でも、読んでいただけるだろうか。

この本は、ノストラダムスの予言ではない。
2010年8月26日初版である。2011年3月11日の東日本大震災より半年以上前に出版された。日本ではこのような真面目な本は売れないのだろうか。私の手にしている本は、2011年4月6日の第3刷だ。東電原発事故の後にやっと2刷、3刷となったのだろうか。
この本を読むと、いかに政界、経済界が、時には、一部学会も巻き込んで、原発産業の為に裏で動いていたかがわかる。
そして一たび大地震や大津波が来たら、一溜りもないかを、詳細な過去の地震歴や、学術的な地質学のデータに基づいて書かれている。
とにかく地質のデータを捏造してまで、一たび事故が起これば、大惨事になることが判っていながら、政治家や経済界の為に、恐ろしい計画がどんどん実行されて、あちこちに原発が作られた。
そして、更に3,11の後でさえ、臆面もなく原発再稼働や原発輸出が行われようとしている。
日本と同じように、第2次世界大戦の敗戦から奇跡的な発展を遂げたドイツは、原発廃止に向けた計画を実行に移している。何ともまあ、あまりの違いに開いた口が塞がらない。
一部の階層の利益の為に、何十万、何百万という人達を犠牲にしてもいいと考えているのだろうか。そのころは、自分達は、もう無関係の立場にいるので、「あとの事は知らん」と言っているのだろうか。国民の幸せとはいったい何なのだろうか。
一時計画的停電とか、何とか言っていたが、今はどうだ。会社の冷暖房も、パチンコ屋の照明もみんな元の木阿弥だ。
私は、たまたまBOOKOFFで見つけたので、どうせ3,11の後に書かれ物だろうと手に取って奥付を見ると、件の通りであったと云う訳だ。
私は108円で買ったが、図書館で借りて一読されることをお勧めする。

もう一冊、素晴らしく面白い本を紹介させて頂いても良いだろうか。
この本は、分子生物学について書かれたものだが、実に文章が巧みで面白い読み物になっている。生物学者でありながら、こんなに美しい文章を書く人がいることを初めて知った。
此の本を読むと、理研の小保方氏の問題なども、起こるべくして起こっても不思議でないことがわかる。どこが先に研究成果を発表するか、し烈な戦いが各研究機関の間で行われているのも理解できる。
勿論、2007年発行なので、事件を意識して書かれたものではない。
何よりも文章が実に美しい。
私はたまたまBOOKOFFで108円で買えたが、2,000円でも高くないと思った本だ。私の下手な解説なんぞを読まれずに、本書を一読される事をお勧めする。
勿論、図書館で借りられる事をお勧めはするが、買っても読む価値があると、私は思った。
たまには生き物を離れた記事でも、読んでいただけるだろうか。

この本は、ノストラダムスの予言ではない。
2010年8月26日初版である。2011年3月11日の東日本大震災より半年以上前に出版された。日本ではこのような真面目な本は売れないのだろうか。私の手にしている本は、2011年4月6日の第3刷だ。東電原発事故の後にやっと2刷、3刷となったのだろうか。
この本を読むと、いかに政界、経済界が、時には、一部学会も巻き込んで、原発産業の為に裏で動いていたかがわかる。
そして一たび大地震や大津波が来たら、一溜りもないかを、詳細な過去の地震歴や、学術的な地質学のデータに基づいて書かれている。
とにかく地質のデータを捏造してまで、一たび事故が起これば、大惨事になることが判っていながら、政治家や経済界の為に、恐ろしい計画がどんどん実行されて、あちこちに原発が作られた。
そして、更に3,11の後でさえ、臆面もなく原発再稼働や原発輸出が行われようとしている。
日本と同じように、第2次世界大戦の敗戦から奇跡的な発展を遂げたドイツは、原発廃止に向けた計画を実行に移している。何ともまあ、あまりの違いに開いた口が塞がらない。
一部の階層の利益の為に、何十万、何百万という人達を犠牲にしてもいいと考えているのだろうか。そのころは、自分達は、もう無関係の立場にいるので、「あとの事は知らん」と言っているのだろうか。国民の幸せとはいったい何なのだろうか。
一時計画的停電とか、何とか言っていたが、今はどうだ。会社の冷暖房も、パチンコ屋の照明もみんな元の木阿弥だ。
私は、たまたまBOOKOFFで見つけたので、どうせ3,11の後に書かれ物だろうと手に取って奥付を見ると、件の通りであったと云う訳だ。
私は108円で買ったが、図書館で借りて一読されることをお勧めする。

もう一冊、素晴らしく面白い本を紹介させて頂いても良いだろうか。
この本は、分子生物学について書かれたものだが、実に文章が巧みで面白い読み物になっている。生物学者でありながら、こんなに美しい文章を書く人がいることを初めて知った。
此の本を読むと、理研の小保方氏の問題なども、起こるべくして起こっても不思議でないことがわかる。どこが先に研究成果を発表するか、し烈な戦いが各研究機関の間で行われているのも理解できる。
勿論、2007年発行なので、事件を意識して書かれたものではない。
何よりも文章が実に美しい。
私はたまたまBOOKOFFで108円で買えたが、2,000円でも高くないと思った本だ。私の下手な解説なんぞを読まれずに、本書を一読される事をお勧めする。
勿論、図書館で借りられる事をお勧めはするが、買っても読む価値があると、私は思った。
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