原発事故報告

今日は花や鳥とは全く関係ない記事となってしまうがご容赦頂きたい。
実は今日、原発避難区域の居住地域の楢葉町に住んでいた姉を見舞った。
現在は、住み慣れた我が家を追われ、いわき市に建てられた画像の仮設住宅に居住している。
右側一番手前の住居に老夫婦で住んでいる。
それまでは田舎の駅なので、ホームに電車が滑りこんで来てから、家を出ても乗車できるような、改札口から50m位の広い家に住んでいたのだが、御覧の通りの住居での生活を、余儀なくされている。
本日11時頃の画像だが、表に出ている人は一人もいず、人の生活のにおいが感じられない。
この様な生活状況の中でも、プランターで花を楽しんでいる方がいるのを見て、わずかではあるが救われた気がした。この様な仮設住宅が何十棟となく立ち並んでいるが、皆家の中でひっそりと暮らしているのか、土曜日であるにもかかわらず、人影はあまり見れなかった。

放射能汚染とは無関係に、初夏ともなれば渡り鳥は訪れており、ホトトギスの声がこの林から聞こえてきた。
カワラヒワは近くに巣でも掛けているのだろうか、頻りにコロコロ、ビーンと囀っていた。
人の生活は変わっても、野鳥はいつもの年と同じように暮らしているのだろう。
誰がどうの、政治がどうの、会社がどうのとこのブログで語るつもりはないが、老いて無表情になってしまった姉の顔を見たら、少し悲しくなってしまった。

少し離れた処には避難者を当て込んだ、新しい借家もたくさん建っていた。
其処の借家のプレートの上にツバメが止まっているのを見て、茂吉の歌を思い出してしまった。
のど赤き 玄鳥(つばくらめ)ふたつ 屋梁(はり)にいて 足乳根(たらちね)の母は 死にたもうなり
今日は暗いブログになってしまい申し訳ない。明日はまた、4日ぶりにウロコインコの雛を覗いてみるので、成長した画像をお見せできればと思う。
スポンサーサイト